企業で行う1分運動のメリットは?

 

いつも寝不足の人が、休みの日などに長時間寝ておくことを「寝だめ」といいます。この寝だめには、ふだんの寝不足を穴埋めするようなリカバリー効果がないことが明らかになっています。
これは運動にも言えることです。運動不足だからといって、ある日突然、長時間にわたって運動しても、体に負担がかかるばかりで、健康面の効果はあまり期待できないでしょう。
今日健康であるためには、今日運動し、今運動しないといけません。運動も健康も「貯金」ができないのです。
「今」の健康を保つための取り組みは、個々人だけでなく、企業にとっても大きな課題です。企業にとって、人材は何より大事な財産です。働く人たちが健康でなければ、企業の繁栄もあり得ません。

 

そこで、企業の健康プログラムとしておすすめなのが「1分運動」です。1時間ごとに1分間運動する、という試みで、仕事の合間に1分間手を止めて運動します。「1時間に1分くらいは、自分の体とコミュニケーションしましょう」ということです。かならず1時間ごとでなくても、朝礼のときや休憩のときでも構いません。

 

企業側には様々なメリットがあります。1分運動を行うことで、従業員の滞っていたエネルギーが循環し、体温が上がり、気分がよくなり、意欲も生じます。体力を管理でき、感情をコントロールできる心力が高まります。自分がやりたいことに集中して創造する脳力が高まります。業務効率アップにもつながります。

職場で時間を決めて一緒に行う場合は、コミュニケーションが図られ、意思疎通を円滑にすることが期待できます。多くの医者が「1時間に1回はパソコンから目を離したほうがいい」と指摘していますが、1分運動でこれも実現できます。

 

厳しい競争にさらされるなかで「健康が大事だ」「運動をしよう」という掛け声だけでは、なかなか具体的なアクションにはつながりません。その点、1分運動はすぐに取り入れることができる実効性のあるプログラムです。ストレスケア対策としても最適であり、ある意味、これほど費用のかからない福利厚生はないかも知れません。

 

 

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